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Mac OS X 10.6 と MAMP (Sp)

10.6_Mamp.jpg
 ロクに更新すらしていないのを反省して、ここで Mac OS X 10.6 に開発環境を構築する手順をまとめておきたいと思う。"MovableType" を動かすことのできる開発環境(風ブログ Mac OS X 10.6 バージョン)スペシャル 決定版である。初心者の方でも確実に環境を構築することができる。特に、"DBD::MySQL" については、皆さん苦労しておられるはずだ。なお、本文中の図はクリックで別窓に拡大表示される。さあ、長いぞ〜。
XCODE.jpg
  自分が Mac OS X 10.6 に構築している開発環境(風ブログバージョン)は、主として "MAMP" を使う仕様で、本体側に不足するパーツをインストールして "MAMP" 側からそれを使えるようにしたものである。筆者が開発環境にこのやり方を選択したのは、汎用性と開発環境としての安定性を充分考慮した結果で、ある程度の合理性がある。アップルからのアップデートによって PHP をいじられてしまうと、GD ライブラリの部分を再コンパイルしなければならなくなるのも以前と同様で面倒なので、本体側の PHP は、アップルから提供されたままにしていじらないことにする。したがって、 Mac OS X 10.6 に作成される "AMP" では、アップルから供給されるようになるまで GD ライブラリ無しの PHP を使うことになる。"MAMP" 本体側で不足するパーツは Mac OS X 10.6 側にインストールして利用する形にしておくのは、 "MAMP" は開発物が気に入らなければ一気に捨てられる、という特徴をバージョンにかかわらず簡単に何度でも実行できるからである。
 なお、本文中のリンク部分に関しては、変更されにくいものを選んではいるのだが、賞味期限が長いかどうかはわからないので、リンク先が消滅している場合には個々に対応をお願いしたい。
さ〜てと。
 なにはなくとも、 "Xcode" および OS に付属している "X11" だけは、インストールしておくこと。

MySQL_Inst1.jpg
【 MySQL 】
"DBD::MySQL" のインストールには "MySQL" のいくつかのライブラリとファイルが必要なのだが、結論から先に言うと、"MAMP" では、"DBD::MySQL" をインストールするのに必要な "MySQL のファイル" がそろっていない。すなわち、動作に必要な最低限の形の "MySQL" がインストールされているわけで、フルバージョンの "MySQL" がインストールされているわけではないのである。この辺りの事情は Mac OS X 10.6 Server の場合もまったく同様で、 "MAMP" と同じように、不足するファイルをあらかじめ準備しておかないと "DBD::MySQL" のインストールでコケる、ということになるのである。 Mac OS X 10.6 (server) では Apple Open Source によれば、現時点で 5.0.92 が使われており、MAMP 1.9 では 5.1.44 あたりが使われている。開発環境としては主として "MAMP" を使うつもりであるため、 "DBD::MySQL" のことを考えて Mac OS X 10.6 本体にも 5.1.44 あたりを準備しておきたいところである。 Mac OS X 10.6 本体に 5.1.44 あたりをインストールしても問題なく使えるので、汎用性と開発環境としての安定性を充分考慮した結果、(風ブログバージョン)では、5.1.4X を使うことにする
MySQL_Inst2.jpg
 ここでひとつ重要なことをお知らせしておきたい。 Mac OS X 10.6 は、スティーブ・ジョブスが誇らしげにアナウンスしているように、32bit バージョンでも、64bit バージョンでもあまり意識することなく使うことができる。そういう意味では "MySQL" のみについて言えば、実際のところどちらのバージョンをインストールしても動作に問題はない。
 ところが、"DBD::MySQL" のインストールの際に、大きな違いが出てくる。"MySQL" の方で、 64bit の Mac に 32bit バージョンをフルインストールすることを想定していないファイル構造になっているのか、64bit 動作の "DBD::MySQL" の方で 32bit バージョンの "MySQL" を想定していないのか、まだはっきりとはわからないのだが、 Mac OS X 10.6 においては、"MySQL" は必ず 64bit バージョンをインストールすることが最重要である。また稀ではあるのだが、32bit CPU の Mac ( intel core solo ) で開発環境を構築する場合には Mac OS X 10.5 にしておいた方が良い。
  MySQL Archives の Mac OS X のダウンロードから、 5.1.4X をさがして、ダウンロードしてこよう。 そして、 上の2つの画像を参考にしてインストールしておく。

Meb共有.jpg
【ココで一服 - 動作確認(初心者向け)】
まず、Mac OS X 10.6 で、Webサーバを起動するのは簡単である。システム環境設定の中にある "共有" で、"Web共有"のチェックをつければ、Apache が起動する。この段階でブラウザに
 http://localhost/ 
と入力すれば、右の図のような初期画面が表示されるはずである。 ところで、Webサーバである Apache の設定は、/etc の中にある"apache2" フォルダの中の "httpd.conf" に書かれているのであるが、標準仕様では PHP は使えない設定になっているので、これを書き換えて PHP が使えるようにしてやる必要がある。
etc-idou.jpg
 さて、/etc の中にある"apache2" フォルダの中の "httpd.conf" を書き直して、PHP が使えるようにしてやろう。初心者向けに、少し丁寧に説明していくので手法をしっかり覚えていただきたい。トーゼン、中級以上の読者の方は読みとばしていただきたい。
 まず、右の図のようにメニューバーの"移動"から、"フォルダへ移動"を選択し、右の画像のように、/etc と入力しよう。すると、普通の状態では不可視になっているはずのファイルやフォルダを表示させることができる。当然、中級以上の優秀な読者ならターミナルを駆使して不可視になっているはずのファイルを操作することも可能だろう。
httpd_conf.jpg
  右の図をごらんいただきたい。 /etc には、"apache2" フォルダがあって、その中に "httpd.conf" が入っている。Webサーバである Apache の設定は、この "httpd.conf" に書かれているのだが、標準仕様では PHP は使えない設定になっている。 Mac OS X server の場合はサーバ管理から "Webサーバ" を選んで GUI で PHP を使えるように設定することが可能であるが、Mac OS X の場合には自分で "httpd.conf" を書き換えなければならない。これを書き換えて PHP を使えるようにしてやるわけであるが、このままご自分のお使いになっているテキストエディタで開いても、読むことはできるが、書き換えることはできないようになっている。このファイルのアクセス権を変更して、自分が書き換えられるようにしてやらなければ書き換えることはできないのである。"httpd.conf" を選択したら、アップルメニューの "情報をみる" から、書類の情報を表示させてみよう。2番目の図を見ていただきたい。一番下の鍵のマークをクリックして、パスワードを入力。次に、共有とアクセス権の項目の下左の部分の+マークをクリックして、ユーザーに "自分" を追加し、 "読み/書き" ができる状態に変えておく。これで、この書類の書き換えが可能になるというわけだ。
httpd_conf1.jpg
 "httpd.conf" を書き換えられるようにしたら、右図のように、ご自分のお使いになっているテキストエディタで開いて、その中の115行目付近、
 #LoadModule php5_module     libexec/apache2/libphp5.so 
をさがしていこう。
 以前にも書いたが、説明のなかでは例として自分の開発環境を使わせていただいている。そのため、コンピュータ名は その時々で "STEALTH" だったり、 "RAPTOR" だったりいろいろで、ユーザー名は "FOXBAT" となっているから、それぞれご自分の環境に読み替えていただきたい。ユーザー名の "FOXBAT" は、自分が HN としても使用しているもので、"ミグ25" のコードネームである。その昔、函館空港に強行着陸してきた、あの、真空管が使われていた戦闘機である。周囲の反対を押し切って北海道に移住した自分にふさわしい HN ではなかろうか、と自己満足で使わせていただいている。自分もどちらかと言えば旧式なので、真空管が使われていたところもピッタリだ。
 戦闘機のコードネームばかり使っているようだが、筆者は、あのピースマークの反戦の世代であるから、別に航空機オタクでも、軍事オタクでもない。ドメイン名が、ギリシャ神話の "風の神"、"AEOLUS (イオラス)" なので、疾風をイメージして使っているにすぎない。して、その実態は、写真機オタク、オーディオオタク、そして旅やら動物やらが好きなただの物好きである、などと、つまらんことを書くから説明が長くなる、やれやれ。
httpd_conf2.jpg
 さて、115行目付近、
 #LoadModule php5_module     libexec/apache2/libphp5.so 
を、
LoadModule php5_module     libexec/apache2/libphp5.so 
と、この図のように、行頭の "#" をはずして保存しよう。そして、またまた蛇足ながら、ファイルを書き換えたあとでは、"共有とアクセス権"から自分を消して、必ずそのファイルのパーミッションをもとどおりにしておこう。これで、貴方のマックのなかで PHP が動くようになる。
TEST_PHP.jpg
 次に、ご自分のコンピュータの HD をクリックしてその中の"ライブラリ"を開くと、下の方に WebServerフォルダがあるので開いてみよう。Mac OS X 10.6 に標準で搭載されている Apache が表示する Webページ用のファイルを入れておく場所は、この中にある "Documents" フォルダである。すでに先ほどの初期画面を表示するためのいくつかのファイルがはいっていて、実際に使う場合には削除するなり、フォルダを作ってひとまとめにしておいたりした方がいいと思うが、今はこのままにしておこう。
 まず、この Documentsフォルダの中に、"admin" というフォルダを作る。そして、ご自分のお使いになっているテキストエディタで、
<?php
phpinfo()
?>
とプログラムを書き、"test.php" という名前にして、いま作った"admin"フォルダのなかに保存しておこう。
phpinfo.jpg
 これだけの準備が終わったら、システム環境設定の中にある "共有" で、"Web共有"のチェックをつければ、Apache が起動する。この段階でブラウザに
 http://localhost/admin/test.php 
と入力すれば、右図のように "phpinfo()" が表示されるはずである。貴方の Mac の中で、間違いなく PHP が動いているということである。

 いやぁ、本当に長い一服だったね。。。。

LibJpeg.jpg
【 libjpeg 】
 先にも書いたのだが、Mac OS X 10.6 の PHP には相変わらず GD ライブラリはまともに載っかっていない。画像関連のライブラリは、X11 をインストールしておけば必要なモノは概ねインストールされているのだが、相も変わらず、libjpeg だけはインストールされていない。
 ソースコードからインストールするには『設計(configure)し、インストール可能な形に整形(make)したのち、インストール(make install)する』という手順をふむのが普通である。"configure から make" までを "コンパイル"と呼ぶ。さて、"configure" とは、コンパイルに必要な"ヘッダファイル"や"ライブラリ"、そして"システムコール"や"関数"の存在を調べて、それらの情報をもとに"makefile"という設計図を自動的に作成する手順のことである。環境に合わせて"configure(設計)" する際に、いわば手動でオプションを指定する必要がある場合もある。また、ソースコードによっては、インストール先の環境にあわせてあらかじめ "makefile(設計図)" が用意されていて "configure" をしなくてもよいものもある。そして、それぞれの環境にあわせて作られた設計図である"makefile"をもとに"make(整形)"をするとインストール可能なファイルに変換されて、インストールが可能になる。
 さて、Apple Open Sourceapache_mod_php-53.1.1 には、APPLE 仕様の "libjpeg" と "libpng" のソースコードが用意されている。 APPLE が用意している "libjpeg" は、"jpeg-6b" であり、確かに "libjpeg" は長い間 "jpeg-6b" のままだったのではあるが、ここのところ頻繁にバージョンアップされて、"jpeg-7" から立て続けに" jpeg-8"、"jpeg-8a" になっている(と書いている間に "jpeg-8b" になってしまった)。Mac OS X 10.6 の PHP の "phpinfo()" を見て、一度はダマされた自分としては、APPLE が用意している "libjpeg" の古いバージョンのものを素直にインストールするのも癪にさわる。
 というわけで、"jpeg-8b" をインストールすることにする。以降のモロモロの操作で困ることはないので、皆様も安心して "jpeg-8b" をインストールされて構わない。Mac OS X 10.5 に jpeg6b をインストールした、以前の記事を参考にしていただきたい。Mac OS X 10.6 の場合には、いろいろなファイルをいれておくディレクトリの場所が Mac OS X 10.5 の場合と違っている(例えば、"man" フォルダの場所は /usr/local/share ではなく /usr/share になっているようだ)のだが、筆者は Mac OS X 10.5 のときと同じように、自分でインストールするものは /usr/local 以下にまとめておこうと思うので、同じようにインストールしていくことにする。ちなみに、"ImageMagick" もインストールしてみるとわかるのだが、/usr/local 以下にインストールされることになるから、筆者と同じようにしておく方が無難だろう。まずディレクトリを作っておく。ターミナルから、
sudo mkdir -p /usr/local/include
sudo mkdir -p /usr/local/bin
sudo mkdir -p /usr/local/lib
sudo mkdir -p /usr/local/share/man/man1
とし、 "jpegsrc.v8b.tar.gz" をダウンロードして、デスクトップに解凍しておき、
cd Desktop/jpeg-8b
cp /usr/share/libtool/config/config.sub .
cp /usr/share/libtool/config/config.guess .
新しい "jpeg-8b" なら、"jpeg-8bフォルダ" に含まれている GNU Autotools のバージョンが新しくなって、Mac OS X (server) 用にうまくコンパイルされるのかもしれないが、"jpeg-6b" のときのようにインストールされた後で問題が起こるのも嫌なので、アップルが純正で持っている "config.sub" および "config.guess" のワンセットを使うことにした。このあたりは、またまた、以前の記事参照のこと。
 Mac OS X 10.6 の場合、一応、32bit ( intel core solo ) の場合には、
./configure --enable-shared
とすればよいはずだが、32bit CPU の Mac ( intel core solo ) で開発環境を構築する場合には Mac OS X 10.5 にしておいた方が良い。
 一般的は 64bit ( intel Mac ) のはずであるから、ほとんどの場合、以下を一行につなげて、
MACOSX_DEPLOYMENT_TARGET=10.6 CFLAGS="-arch x86_64" CXXFLAGS="-arch x86_64" LDFLAGS="-arch x86_64" ./configure --enable-shared
とコンパイルして、ここでターミナルをちょっと一休みする。
 デスクトップの jpeg-8b フォルダを開き、makefile を探してお使いのテキストエディタで開いてみよう。その中から、
mandir = $(prefix)/man/man$(manext)
をさがして
mandir = $(prefix)/share/man/man$(manext)
に書き換えておく。これで、 "man" フォルダは、"/share/man/" 以下に入る。その後、ターミナルの画面から、
make
と、入力して、リターン。
make test
としてテストをし、エラーが表示されなければ、その後、
sudo make install
と入力して、おめでたくインストール完了である。

【 PHP - GDライブラリ 】
 Apple-Darwin-Releases の中から、Mac OS X 10.6 に使われている純正の PHP をダウンロードして、以前の記事と同じようにしていただければ、おめでたく GD ライブラリをインストールする事ができる。筆者も確認済みである。Mac OS X server 10.6 をお使いの方で GD ライブラリをインストールしたい場合には、こうするしかないと思う。
ただし筆者は、Mac OS X 10.6 については、PHP はアップルの純正仕様のままにして、いじるのをやめてしまった。セキュリティアップデートで PHP のバージョンが上がるたびに GD ライブラリをインストールしなおすのがめんどうなのと、他にもいろいろ問題もあるため、純正仕様の PHP を使って開発できない MovableType5 等は "MAMP" を使うことにしたからである。読者の皆様も Mac OS X 10.6 で開発をする場合には、本体に開発環境を構築するのではなく、"MAMP" か、"XAMPP" をお使いになった方がいいと思う。

PHP_INI_1.jpg
【 PHP.ini 】
PHP を動作させるのに、php.ini というファイルを作ってやれば、PHP にどのように動作してほしいのか命令をだすことができる。ここに、MySQL のソケットファイルの場所を記述して、PHP に教えてやらなければ正常に動作しない。アップルは、/etc ディレクトリに、php.ini.default という見本を置いているから、これを使って、php.ini ファイルを作って、/etc ディレクトリに置いてやればよい。パーミッションの問題がからんでくるので、必ずターミナルから作る。
sudo cp /etc/php.ini.default /etc/php.ini
とすれば、内容は同じで名前が php.ini のファイルを作ることができる。 メニューの"移動"から、"フォルダへ移動"を選んで、/etc と入力して、先ほど作製した php.ini ファイルをさがす。先ほどの【ココで一服 - 動作確認(初心者向け)】の部分を参照していただきたいのだが、メニューの"ファイル"から"情報を見る"を選び、"共有とアクセス権"に自分( 筆者の場合は FOXBAT )を加えて、読み書きができるように変更しよう。これで php.ini のファイルが書き換えられるようになる。
PHP_INI_2.jpg
 Mac OS X 10.6 で、新たに MySQL をインストールした場合、アップルが予定している PHP のアクセス場所に MySQL のソケットファイルがインストールされない。したがって、正しいソケットファイルの位置を教えてやらなければ、PHP は MySQL に接続できないのである。上の図のように、1213行目付近、
mysql.default_socket = /tmp/mysql.sock
ついでに、右の図のように、1272行目付近、
mysqli.default_socket = /tmp/mysql.sock
と、書き加えておこう。これで、PHP が、MySQL にアクセス可能になる。

phpmyadmin.jpg
【 phpMyAdmin 】
 次に、MySQL の動作の確認をしていくことにする。この手順は純粋に開発環境を作るだけなら省略されても構わない。さて、システム環境設定の MySQL コントロールパネルから、MySQL を起動しておこう。
 まずは、phpMyAdmin をダウンロードする。
 phpMyAdmin には、2.X 系列と、3.X 系列があるのだが、筆者は慣れ親しんだ 2.X 系列を使っている。ダウンロードしたら解凍し、右の図のように、フォルダの名前を "phpMyAdmin" に変えて、"ライブラリ"内の、/Webserver/Documents/ に適当な名前のフォルダ(先ほど "test.php" を入れたフォルダ ー 筆者と同じなら、admin フォルダ)を作って、そこに入れておく。
phpmyadmin_top.jpg
 筆者と同じようにしてくださったなら、
 http://localhost/admin/phpMyAdmin/ 
と入力すれば、右図のような画面が表示されるはずである。
 この画面が表示されたということは、MySQL がちゃんと動いていて、かつ、 PHP から接続できているということだ。この画面が表示されない場合や、エラーが表示される場合には、MySQL にパスワードを設定したりしていないか、"php.ini" ファイルはちゃんとしているか、もう一度はじめからご確認いただきたい。
 MySQL のユーザー名やらパスワードは、ゆっくり phpMyAdmin から設定すればよい。また phpMyAdmin から設定する場合でも、いきなり"root"にパスワードを設定しない方がいい。そのとたんに phpMyAdmin から MySQL に接続できなくなる。まずは、 phpMyAdmin の "特権" から、"root" と同じ権限を持つ "XXXX" というユーザーを作って、パスワード "YYYYY" 設定しておく方がいいのだが、今は何もしないでおくこと。

DBD-MySQL1.jpg
【 DBI および DBD::MySQL 】
PHP には関係のないモジュールではあるのだが、 DBI モジュールと DBD モジュールは、データーベースを CGI から操作するのになくてはならないモジュールである。Mac OS X 10.6 の場合は、DBI についてはもとから持っているようで 1.607 がインストールされているようだが、DBD については、SQLite バージョンはインストールされているものの、MySQL バージョンはインストールされていない。
 "DBD::MySQL" をインストールするためには、"MySQL" がどのようにインストールされているのかが書かれている "mysql_config" と、"MySQL のいくつかのライブラリとファイル" が必要なのだが、Mac OS X 10.6 server や MAMP にインストールされている "MySQL" は、"DBD::MySQL" のインストールに必要なライブラリやファイルの入らない動作に必要な最低限のものだけがインストールされたものである。したがって、Mac OS X 10.6 server や MAMP に直接 "DBD::MySQL" をインストールするためにはどこからか必要なライブラリとファイルを持ってこなければならなくなる。この辺の事情は Mac OS X 10.5 の際にも頭痛の種であったが、今回、自分で Mac OS X 10.6 に MySQL をパッケージからインストールした場合には、フルバージョンの MySQL がインストールされるために、 DBD::MySQL をインストールするために必要な "MySQL のいくつかのライブラリとファイル" が既にちゃんと入っている。
 いろいろなやり方があるようだが、どこかに適当なディレクトリを作り、あらかじめ必要な MySQL のライブラリをコピーしてもってきておくことにしよう。
 ターミナルから、
sudo mkdir /tmp/mysql-lib
cd /usr/local/mysql/lib
sudo cp *.a /tmp/mysql-lib
として、/tmp に、"mysql-lib" というフォルダ(ディレクトリ)を作り、必要なモノをあらかじめもってきておく。
DBD_MySQL2.jpg
 さて、DBD::MySQL をインストールしていこう。あらかじめ注意しておかなければいけないことは、MySQL を起動しておくことだ。DBD::MySQL モジュールをダウンロードして、デスクトップに解凍する。今回のバージョンは DBD-mysql-4.014 であるが、おそらくこれ以上のバージョンでもほとんど大丈夫なはずである。上の図のように、ターミナルから、
cd Desktop/DBD-mysql-4.014
として、先ほど "phpMyadmin" からユーザーにパスワードを設定していなければ、以下、改行せずに一行で
perl Makefile.PL --libs="-L/tmp/mysql-lib -lmysqlclient" --mysql_config=/usr/local/mysql/bin/mysql_config --testhost=localhost -testuser=root
先ほど "phpMyadmin" からユーザー名とパスワードを設定してしまった場合にはそれぞれを入力して、以下、改行せずに一行で
perl Makefile.PL --libs="-L/tmp/mysql-lib -lmysqlclient" --mysql_config=/usr/local/mysql/bin/mysql_config --testhost=localhost -testuser=XXX -testpassword=XXXXX
と入力する。ここでターミナルの画面をそのままにしておき、"DBD-mysql-4.014" フォルダの中にできあがった設計図である "makefile" をご自身がお使いのテキストエディタで開いて、少しいじってやることにする。図の 44行目、45行目、
LDDLFLAGS = -arch x86_64 -arch i386 -arch ppc -bundle -undefined dynamic_lookup -L/usr/local/lib
LDFLAGS = -arch x86_64 -arch i386 -arch ppc -L/usr/local/lib
の部分から、" -arch i386 -arch ppc" の語句を削除して、
LDDLFLAGS = -arch x86_64 -bundle -undefined dynamic_lookup -L/usr/local/lib
LDFLAGS = -arch x86_64 -L/usr/local/lib
に、同じように 314行目付近、
CCFLAGS = -arch x86_64 -arch i386 -arch ppc -g -pipe -fno-common -DPERL_DARWIN -fno-strict-aliasing -I/usr/local/include
の部分から、" -arch i386 -arch ppc" の語句を削除して、
CCFLAGS = -arch x86_64 -g -pipe -fno-common -DPERL_DARWIN -fno-strict-aliasing -I/usr/local/include
として、保存しよう。これで、64bit のみに合わせた形に整形 (make) されるようになる。ターミナルに戻って、
make
make test
エラーがでなければ、
sudo make install
これで、インストールできるはずである。
 さて、なんだ〜?とお思いの読者のために補足しておく。じつは、Mac OS X 10.6.3 か、10.6.5 ぐらいまでなら、 "makefile" をいじることなく、いきなり
make
make test
sudo make install
としてもエラーも出ずに、インストールできるはずである。ところが、Mac OS X 10.6.7 あたりまでアップデートされると、エラーがでて "make" できないのである。著者も多忙な中、エラーの関連ファイルをいろいろ調べてみた結果、どうも iPad 等に採用された iOS との兼ね合いなのかどうかは不明だが、32bit 関連のファイル構造がだいぶ変更されたようである。したがって面倒くさいので、 "makefile" は、"-arch x86_64"のみに変更して "make" するようにしたのである。
 したがって、Mac OS X 10.6.3 あたりで、"DBD::MySQL" をとにかくインストールしてしまって、それからアップデートをかけるのが、一番すっきりしているのだが、環境によっては、不可能なことも考えられるため、以上のようにしたのである。
 本当にアップルのアップデートといったら。。。。やれやれ。。。。お疲れさま!。。。

Image-magick.jpg
【 ImageMagick 】
ImageMagick である。ここには、 Mac OS X Binary Release がちゃんと存在するから、中上級者の方はここからインストールされてもよい。"ImageMagick" のバージョンアップのスピードには恐ろしいものがあって、現時点では 6.7 までリリースされているようだ。ImageMagick ダウンロードリンクから "Unix Source" の、"ImageMagick.tar.gz" ダウンロードしていく。 筆者の今までの検証では、バージョンによらず "Mac OS X " は対応されているので安心できる。以下ターミナルから図のように、
cd Desktop/ImageMagick-6.6.0-8
./configure
make
sudo make install
"./configure" および "make" に、気が遠くなって、寝てしまうほどの時間がかかるが、これでキチンとインストールされる。ところで、ここで "make test" というコマンドはもっていないので、やってもムダである。 "make" にエラーが出なければ、インストールしてもかまわない。次に、 Movable Type が使うのは ImageMagick 本体ではなくて、 CGI の perl から使うことができる "PerlMagick" の方なので、それもインストールしておこう。続けて、
cd PerlMagick
perl Makefile.PL
make
make test
sudo make install
と入力すれば、終わり、である。

以上でご自分のマックの Mac OS X 10.6 のうえに開発環境に必要なパーツ、ライブラリを組み上げることに成功したことになる。とりあえず、乾杯だ!

MAMP.jpg
【 MAMP と DBD::MySQL】
 ここの部分は Mac OS X 10.5 のときと全く同じである。まずは、"MAMP" をダウンロードし、アプリケーションフォルダにコピーして、早速起動してみよう。
現在 MAMP のバージョンは2になっているのだが、バージョン 1.9 もダウンロードは可能である。
 自分はどうしてもこのドイツ製の "MAMP" が好きで、"XAMPP" も悪くないのは十分承知のすけ、なのではあるが、使う気にはならない。このへんは、まったく、好みという他はない。困ったものである。それにしても本当にナイスなインストール画面だこと。。。あばたもエクボか。
MAMP-MovableType.jpg
 まず、MAMP の phpMyAdmin から、MySQL に、 MovableType 用のデーターベースを作っておく(データーベースの名前は "mt" にしておくことにする)。次に右図を参考にして、MovableType のバージョンが4なのが申し訳ないのであるが、5の場合も全く同じように "mt" "Blog" の2つのフォルダを作り、 MovableType のフォルダの中にある "mt-static" フォルダを "Blog" フォルダの中に入れ、それ以外のすべてのフォルダとファイルを "mt" フォルダに入れてしまおう。この段階でブラウザから、
 http://localhost:8888/cgi-bin/mt/mt-check.cgi/
と入力すれば MovableType が稼働するためのモジュールは、とりあえず揃っているのがわかる。
 ここで、
 http://localhost:8888/cgi-bin/mt/mt-wizard.cgi
として、設定に入っていくと、残念ながらかならず失敗におわる。
  チェックは通っているのになんでだよ〜、というのは Mac OS X 10.5 のときと全く同じなのだが、ここでもまた原因は例の "DBD::MySQL" にある。 MovableType も筆者のように古いバージョンからお使いの方ならご存知のとおり、 "mt-config.cgi" というファイルはテキストエディタで書き込んで作っていたのだが、現在のバージョンでは、 "mt-wizard.cgi" プログラムから自動的に作られるようになっている。
MT4_Setting.jpg
 結局 "DBD::MySQL" が "MAMP" 搭載の "MySQL" に接続できないことが原因なのである。めんどうだが、 MovableType の中に含まれている "mt-config.cgi-original" をもとにして "mt-config.cgi" を作ってやることにする。 Mac OS X 10.5 の際に説明として使った右図を参考に見ていただきたい。まず、筆者と同じように "mt" "Blog" の2つのフォルダを作られた場合には、
CGIPath   http://localhost:8888/cgi-bin/mt/
StaticWebPath http://localhost:8888/Blog/mt-static
および、
#================ DATABASE SETTINGS ==================
# REMOVE all sections below that refer to databases
# other than the one you will be using.

##### MYSQL #####
ObjectDriver DBI::mysql
Database mt
DBUser root
DBPassword XXXXX
DBHost localhost
DBSocket /Applications/MAMP/tmp/mysql/mysql.sock
DBPort 8889
として、 "mt-config.cgi" をお作りになればよい。当然のことながら、 "DBPassword XXXXX" の "XXXXX" の部分にはご自分の設定した、 "MySQL" のパスワードを入れておく。
 キモは、最後の2行である。これを入れておかないと "DBD::MySQL" が "MAMP" 搭載の "MySQL" に接続できないのだ。
 以上、作った "mt-config.cgi" を "mt" フォルダに入れておく。このあと、ターミナルから、
sudo chmod 777 /Applications/MAMP/cgi-bin/mt
sudo chmod 755 /Applications/MAMP/cgi-bin/mt/*.cgi
sudo chmod 777 /Applications/MAMP/htdocs/Blog
sudo chmod 777 /Applications/MAMP/htdocs/Blog/mt-static
sudo chmod 777 /Applications/MAMP/htdocs/Blog/mt-static/support
と、パーミッションを設定しておこう。
 さぁ、ブラウザから今度は、
http://localhost:8888/cgi-bin/mt/mt.cgi
と入力しよう。自動的にアップデートモードとなり、 "MAMP" 搭載の "MySQL" にテーブルが30個以上作られて、貴方の "MAMP" の中で MovableType が動き始めるはずである。

これで、"開発環境(風ブログ Mac OS X 10.6 バージョン)決定版" の完成である。

この記事について

この記事は著者が2011年9月10日に書いたものです。

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